ラベル 日本 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 日本 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2007年10月15日月曜日

理解されはじめた日本の文化

  四十数年前、フランスを訪問した池田首相は、ドゴール大統領からトランジスタのセールスマンと皮肉られた。彼に限らず欧米人の黄色人種への偏見は、歴史的にも根深いものがある。とくに日本人については、その傾向が甚だしかった。たぶん風采が貧弱なわりには優秀で、脅威を感じざるをえなかったからだろう。
  日本人の風采については、フランスの小説家ピエール・ロティは、まるで猿のようだと罵倒した。その印象をさらに拡大し、ついには日本を「猿」が住む島と表現している。漫画家のジョルジュ・ピゴーにいたってはもっとひどい。背が低く出歯で近眼という醜い日本人のイメージを、欧米人に定着させたのは彼の功績?といっていいだろう。このような嫌悪感と脅威感、つまり日本文化に対する無理解は、戦前から近年にいたるまで続いた。したがってトルーマンによる残酷な原爆投下の決定やドゴールの非礼は、日本人を「猿」とみなす欧米人の本音を、露骨に表したものといえるだろう。
  しかしグローバル化のおかげで、状況は一変した。日本文化に根ざした工業製品、芸術、漫画、ゲームソフト、さらには料理にいたるまで、欧米だけでなく世界中で高く評価されるようになった。グローバル化をプロモーとしたアメリカの魂胆はわからない。しかし結果として、日本の文化がこのように正当に評価されるようになったのは、とても喜ばしいことではないか。

2007年9月25日火曜日

ひ弱な日本人

  今年(2007年)の7月上旬、中国で売られているブランド飲料水の50%がニセモノだったことが暴露された。しかし実態はそんな生易しいものではなく、おそらく90%以上が不正品だろう。いまさら中国製品について驚くほどのことでもない。おそらくその他の製品についても、同じような問題を抱えているに違いない。この国はあらゆる面で闇社会なのだ。
  私が恐ろしく思うのは、そんなことではなく、日本人のひ弱さなのだ。このような飲料水や食品で生活したら、大半は健康を損なうだろう。しかし中国人は平気だ。あらゆる面で非衛生な環境で生活しているので、抵抗力が強大になっている。
  グローバル化は今後も止まることはないだろう。そうだとすれば、日本人はまるで無菌室のような国内の環境から出て行かざるを得ない。果たして耐えられるだろうか。

2007年9月8日土曜日

完璧主義は育児にも弊害

  昨年だったと思うが国立女性教育会館が、子供の教育に関する国際比較調査を行い、結果を発表した。それによると日本の親のしつけは、他国に比べて極端に甘いという。たとえば日常の挨拶、食事の行儀、体の清潔さ、後かたづけなどの項目につき、5歳では一人で出来ないのが8割という。
  親の甘さの原因については、親自身が育児を教わったり、自分でやった経験がすくなく、ほとんどが育児書に頼っているからだという。
  しかし、この見解は、もう一つの問題を見逃している。育児書に頼ると言うことは、正解をリスク無しに得ようとするからではないか。育児には、とにかく自分で試行錯誤する蛮勇が必要だ。それを避けたいために、育児書に頼る。その根元は、完璧主義に毒された新日本人の臆病さにあるのではないか。

2007年8月26日日曜日

イタリア青年の感想

 日本に滞在しているイタリア青年から感想を聞いた。彼は日本を信じられないほど恵まれた国だという。失業率は4%そこそこだし、消費税率も低い。とくに治安の良さは奇跡的だ。山手線の網棚に忘れ物をしたが、一巡するのを待っていたらそのまま戻ってきたという。欧州ではとても考えられないことだ。しかし不思議なことに、日本のマスコミや知識人は、日本ほどダメな国はないように騒ぎ立てる。そして大衆はそれを信じ、自分の国を愛することが出来ない。
 そこで彼は日本のために提案したいという。欧米諸国の常識ともいえる兵役は無理としても、せめて1年間、若者が後進国に出向きボランティア活動をするように義務づけたらどうか。そうすれば、日本という国がいかに素晴らしいか分かるだろう。日本人は海外旅行をしても、その国の真の姿をみることがない。したがって自分の国の価値も理解できないのではないか、と。

2007年8月23日木曜日

日本は外国の悪口を言ったことがない

 嘗てフランスのドゴール大統領は池田首相をトランジスタ商人と皮肉り、後の女性首相はことごとに日本の悪口を述べ立てた。オランダの高官は日本の住宅をウサギ小屋と揶揄し、中国の李鵬首相は豪州を訪れたとき、21世紀末には日本という国は消滅しているだろうと演説した。
 戦後60年になるが、日本はいかなる外国にも、こんな失礼なことをいったことはない。前非を悔いた日本は今や世界一の紳士国である。しかし中国や韓国などは未だに半世紀以上も前のことを取り上げて非難の材料にする。どうして日本は反論しないのか。こうなるともはや紳士どころではなく、たんなる臆病者に過ぎないのではないか。それどころか朝日などは、外国からの悪口に便乗して、自虐的な論調に拍車を掛けてきた。つまり日本は、外国の悪口は言わない代わりに、自分の国の悪口をいう不思議な国なのである。

2007年7月22日日曜日

溶解する日本

現在の日本の状況を表すキーワードは「溶解」である。長い歴史を重ねて培った秩序は、音を立てて崩壊しつつある。溶解と混沌は似ているが本質的に違うものである。秩序がない点では、溶解と混沌は似ている。しかし混沌とは、いまから何かを生み出す胎動のぷろせすである。しかし溶解はそれとは正反対で、何かの秩序が終焉に向かうプロセスだ。つまり方向が全く違う。混沌は生誕の前触れであるが、溶解の向かうところは消滅である。社会の秩序、親子や夫婦のきずな、倫理の崩壊など全てについていえる。どうすれば、日本に再生のエネルギーをもたらすことができるだろうか。