2011年12月6日火曜日

トフラー夫妻の予言

 先だって未来学者アルビン・トフラーとハイジ・トフラー夫妻が、「今後の40年を左右する40の変化」という予測報告書を発表した。まだ詳細はわからないが、幾つかの要点がトフラー・アソシエイツのマネージングパートナーからリリースされた。私はトフラーのデビュー作である“未来の衝撃”以来“第三の波”、“パワーシフト”、“富の未来”などの代表作を読んできて、大ファンになっているので、その全貌を一日も早く知りたくてわくわくしている。ただ今は焦っても仕方がないので、その一部を垣間見るだけで我慢している。それを受け売りすると次のようになっている。

・ 今後の3年間で約80国の大統領などのトップ改選が行われる
・ その中で女性のトップが空前のペースで増える
・ 世界各地で宗教グループが政府に進出する
・ ブラジル、中国、インドなどの経済力が増大し、米国やEUは中心でなくなる
・ 非政府的組織のパワーが高まり、相対的に国家の影響力が弱まる
・ これらの組織は、財源の余裕とその行使力において国家を凌駕する
・ 世界規模の人口移動により、新しいメガ都市が生まれる
・ 先進国の人口は、本国生まれの少ない高齢者と、多数の若い移民で構 さ  れる
・ フェイスブックなどのSNSが社会全体に対して新しい巨大な影響を与える
・ 組織が不適切な行為を隠せなくなる
・ 中国は予想以上に、長期にわたって経済のパワープレイヤーとして君臨する
・ 「無用知識」が国際競争力に影響を与える・・・・無用知識とはトフラーが今回初めて提示した概念であるが、詳細はわからない。私はとくに興味をもっている。

以上の他にも30余りあるのだから、一日も早く全貌が知りたい。未来の衝撃以来、トインビーがアナウンスしてきた未来予測の大半が的中しているだけに、混迷を極めている現在の世界情勢がこれからどうなるのか、大いに参考にしたいのだ。

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