2012年4月7日土曜日

周遅れの国

今年の12月には、韓国の大統領選挙が行われる。なにしろ一番近い隣国のことなので、全く無関心というわけにはいかない。従来からこの国では、慰安婦問題や竹島問題など理不尽な日本非難の声が、ことある度に沸き上がってきた。現在の李大統領が就任した当初は、やや温和な関係になったと安心したが、最近では再び大統領自身が過激な日本批判をやるようになっている。どうもこの国では政治情勢がおかしくなると、ガス抜きのために日本非難をはじめるようだ。いやこの国だけではない。中国も同じだ。つまり国民の不満を逸らすために、政府主導で隣国の悪行?を囃したてて、緊張感を高めている。まだ国際政治や外交が未熟であった第二次大戦以前は、先進国の間でもこのやり方が濫用された。しかし現在の先進国では、国家間の外交関係が洗練されているので、このやり方は禁じ手になっている。中国や韓国はまだ先進国とは言えないので、未だにこのようなダサいやり方が濫用されるわけである。
  韓国政治の後進性といえば、もう一つ気になることがある。それは似非サヨクの影響力が強いということである。この国には「江南左派」といわれるグループがある。「江南」とは首都ソウルを流れる「漢江」 の南にあって、この新市街地には富裕層が住みついている。「江南左派」とは、この快適な場所に居を構えて、国民に左翼思想を吹き込んでいる知識人をいう。日本では安楽椅子の社会主義者と言われていた人達とよく似ている。実際には貧困や労働者としての経験がないのに、観念論だけでブルジョア思想を弾劾し、似非アナーキストとして現実社会の破壊を唱えている人達だ。これに同調するマスコミの論調にリードされて、今や韓国の世論は大きく革新色に傾きつつある。この図式は20年前に日本で猖獗を極めた社会動向と全く同じだ。かつて日本の世論が踊らされたサヨク化への道を、周遅れで選ぼうとしているのだ。

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