2011年8月5日金曜日

書籍出版の不思議

 かねてから書籍出版について、不思議に思うことがあった。最近はとみに衰えたとはいいながら、未だに時代遅れのサヨク思想を鼓吹する書籍が、残っていることである。私の周辺では、この種の書籍や雑誌に関心を抱くものは皆無といってよいだろう。それにも拘わらず、本屋の店頭では柄谷行人、高橋哲哉、小森陽一、上野千鶴子・・などの著者名を見つけることができる。とくに姜尚中のごときは、いわゆるベストセラー作家のように扱われている。この人物の著作の内容の偏りと貧困さについては、以前にこのブログで触れたので今は省くが、あらためて指摘したいのは、この程度のものが何故売り上げを伸ばすかである。ちょっとした謎でもあるからだ。
 この謎を解くヒントの一つは、出版ビジネスというものの、ちっぽけな市場規模である。出版科学研究所の発表によると、2009年における販売金額は1兆9365億円であった。内訳は書籍8492億円、月刊誌8445億円、週刊誌2419億円である。これと対照的なのが、民主党代議士への献金などで話題になっているパチンコ業界の規模である。驚くなかれ、それは23兆円にも上るという。
 以上のヒントによって、サヨク偏向の書籍がよく売れる謎を解くことが出来る。すなわち支持したい書籍を23兆という大資金のごく一部で、自分たちの代弁をしてくれる著者の本を買い上げればよいのである。パチンコビジネスの大半は、在日朝鮮人と韓国人で営まれている。その豊富な資金で、気に入った書籍の販促を支援するなど、たやすいことだ。このように考えれば、姜尚中がよく売れる理由が実に分かりやすい。
 それにしても、このような一部出版業者の不甲斐なさはどうだ。まるで張り子の虎ではないか。言論の自由だの何だの、声高に喚いていても、その本音は売り上げさえ伸びたらそれでよいのである。以上の話に、新聞は含まれていない。しかしクオリーティペーパーを自認する某大新聞をみると、そのスタンスは大して変わらないようにみえる。

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