2011年9月2日金曜日
政治家は日本語を忘れたか
民主党が政権を獲得して以来、わかりにくい用語が氾濫している。内容の空虚さを誤魔化すためかと勘ぐりたくなってしまう。
まず政権発足時に大声で連呼し、それによって自民党を圧倒したのが「マニフェスト」という単語だった。しかし今となれば、その意味する内容の大半が嘘っぱちであることが判明している。その後もわかりにくい単語が氾濫している。あまりに分かりにくいので、ここでその一覧表を作っておこう。
マニフェスト 政権の政策
アジェンダ 行動計画
とくに大震災後の、官房長官による原発事故関連の説明には困惑した。例を挙げると、
ベンチレーション 排気または換気
モニタリングポスト 観測装置
トレンチ 暗渠
ホールボディカウンター 全身測定器
メルトダウン 溶解
そして最後っぺのように、菅首相による唐突なストレステストの提案だ。ストレステストとは、要するに耐久試験のことなのだ。この提案が新聞の紙面に表れたときは、意味が分からず、大きな誤解をしてしまった。国民は被曝するかも知れない不安でストレスになっているので、そのケアをするためのテストかと思ってしまった。まったく人騒がせなことだ。
とにかく内容の貧困さを隠すために、奇妙な和製英語を使わないでほしい。語彙の豊富な日本語なのだから、その気になれば和製英語よりは、よほど的確で簡潔な表現ができるはずだ。
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