2007年10月18日木曜日

中国の対日超限戦

  中国の戦略観は、戦略後進国の日本では想像もできないほど過酷である。それを象徴するのが、超限戦の理論だろう。
  中国は対日戦略において、この理論を徹底的に適用しているように思われる。戦略とは敵に勝利するための方策であり、勝利とは自国の意志を敵対国に強制できることである。そのための究極の行為が戦争である。しかし超限戦の理論では、戦略のための手段を軍事に限定しないで際限なく拡大している。勝つためには何一つ制限を設けない。ルールや倫理さえ無視される。9.11テロも、この思想では当然視されるであろう。
  実は、日本はこの思想の最大の被害国である。近年において中国が日本に仕掛けてきた理不尽な行為は、すべてその戦略思想に基づいて実行されてきたと考えられる。歴史教科書問題、靖国参拝問題、歴史認識と謝罪の強要、反日デモなどはすべてこの文脈上にある。それどころか、密航者による麻薬の持ち込みや、凶悪犯罪もその一環かもしれない。その目的が日本の社会を混乱させ、崩壊させることだとしたら合点がいくのである。とにかく勝つためには手段を選ばない。これが現在における中国の戦略思想であり、超限戦の理論である。

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