2007年9月8日土曜日

完璧主義は育児にも弊害

  昨年だったと思うが国立女性教育会館が、子供の教育に関する国際比較調査を行い、結果を発表した。それによると日本の親のしつけは、他国に比べて極端に甘いという。たとえば日常の挨拶、食事の行儀、体の清潔さ、後かたづけなどの項目につき、5歳では一人で出来ないのが8割という。
  親の甘さの原因については、親自身が育児を教わったり、自分でやった経験がすくなく、ほとんどが育児書に頼っているからだという。
  しかし、この見解は、もう一つの問題を見逃している。育児書に頼ると言うことは、正解をリスク無しに得ようとするからではないか。育児には、とにかく自分で試行錯誤する蛮勇が必要だ。それを避けたいために、育児書に頼る。その根元は、完璧主義に毒された新日本人の臆病さにあるのではないか。

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