2007年9月5日水曜日

自殺について

 オランダやフランスでは安楽死を法的に認めているが、日本はまだそうなっていない。しかし将来は、この問題に真剣に取り組まなければならなくなるだろう。それどころか、従来はタブーになっていた自殺についても、選択肢の一つとして認めてもよいのではないか。自殺がなぜいけないのか、今や真剣に考える時期がきているように思われる。
 人間の人間たる所以は、意志に基づいて行動することだ。そうだとしたら“死”を、自分の意志で選んでも不思議なことではない。人間は出生を自分では選べない。この時点では未だ意思がないからだ。(芥川はそれをテーマにした短編を書いた)。つまり人間ではない。しかし意思が確立したのちは、人間として自分の死を決めてもよいのではないだろうか。
 PPK(ピンピンコロリ)が理想だという俗説があるが、これはごく普通の人間の本音でもあろう。問題はコロリを意味するK、すなわち死だ。これを受け身で待つ限り、そんなにうまくことが運ぶ保証はない。しかし自分の意思で行えば、確実にできる。

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