2007年9月26日水曜日

産経とマイクロソフトの提携

  Cネットが発信した9月27日付けのレポートによると、新聞より早く速報(スクープ)をウエブに出すために、産経グループとマイクロソフト社が提携したという。インターネット時代に即した事業展開というべきだろう。その決断を称えよう。
  今や世界の情報伝達は、すべてリアルタイムシステムでカバーできるようになっている。それにも拘わらず日本の大新聞のビジネスモデルは、未だに紙媒体の印刷と配達システムに依存している。その長年にわたる既得の基盤があまりに恵まれていたので、思い切った革新ができないのだ。そのため本来はニュースの速報が使命であり、インターネットでリアルタイム送信ができるにも拘わらず、それをやらない。従来型の新聞が売れなくなるのを恐れるからだ。
  もはや大新聞は、ニュースを速報する本来の使命を忘れている。ただ紙媒体に依存する現在の儲けの仕組みを維持したいだけだ。情けないではないか。早くニュースを知りたい顧客のニーズを無視して、わざと直ぐには知らせない。もっぱら自分の既得権を守ろうとしている。新聞は社会の公器とは、かねてから大手新聞が自賛してきたスローガンではなかったのか。

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