Cネットが発信した9月27日付けのレポートによると、新聞より早く速報(スクープ)をウエブに出すために、産経グループとマイクロソフト社が提携したという。インターネット時代に即した事業展開というべきだろう。その決断を称えよう。
今や世界の情報伝達は、すべてリアルタイムシステムでカバーできるようになっている。それにも拘わらず日本の大新聞のビジネスモデルは、未だに紙媒体の印刷と配達システムに依存している。その長年にわたる既得の基盤があまりに恵まれていたので、思い切った革新ができないのだ。そのため本来はニュースの速報が使命であり、インターネットでリアルタイム送信ができるにも拘わらず、それをやらない。従来型の新聞が売れなくなるのを恐れるからだ。
もはや大新聞は、ニュースを速報する本来の使命を忘れている。ただ紙媒体に依存する現在の儲けの仕組みを維持したいだけだ。情けないではないか。早くニュースを知りたい顧客のニーズを無視して、わざと直ぐには知らせない。もっぱら自分の既得権を守ろうとしている。新聞は社会の公器とは、かねてから大手新聞が自賛してきたスローガンではなかったのか。
0 件のコメント:
コメントを投稿