2007年7月16日月曜日

日本の外交はなぜ格下か

日本は中国との外交で、いつも格下のように扱われてきた。それはチャイナスクールと称する外交官僚一派が、不甲斐なかったからだ。しかしモノヅクリなど技術の面では、日本は明らかに格が上だ。
一方国内ではどうか。外交官僚は文系の代表的なエリートとして評価され、処遇されている。それに対してモノヅクリに携わる技術者や作業者は軽く扱われている。この捩れ現象はどこからくるのか。まさしく明治時代の西欧文化に対する劣等感が尾を引いている。例外を除き日本の文系学者には殆どオリジナリティがない。翻訳ないし翻案したものを恰も自分の作品のように発表してきた。この傾向はとくに政治学、経済学、経営学などの社会科学系で強くみられる。したがってこの分野の人間にとって最も大事なスキルは翻訳とくに英語能力であって、オリジナリティではない。日本の外交官僚は、その代表といえるだろう。事務処理能力は高いかもしれないが、戦略能力を期待することはできない。強かな中国外交に遅れをとるのは当然だ。

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