2007年7月12日木曜日
回転率主義の反省
かつて鈴木博文氏がセブンイレブンで導入した単品把握手法はマーケティングに革命をもたらした。革新的なバーコードシステムのテクノロジーもあって、売れ行き商品データの即時把握が可能になり、正確無比な品揃えができるようになった。情報は生産者などの供給側に即時に提示され、スピーディな対応を促すようになった。その影響は生産、供給、製品開発などすべての分野に及んだ。この動向はマーケティングのあり方を一変させた。陳列された商品は、わずか1~2週間で命運が決まる。ただし、このスピードはプラスだけではなく、マイナスももたらした。たとえば書籍のように、本来はその評価に時間をかけるべきものも短期間で評価させられる。このため商品は、すべて短期間で認められるように工夫が凝らされる。目に付くような派手な表題とか装丁などはその例である。しかし最近ではこの極端な回転率主義にも陰りが見受けられる。あたらしいアプローチが求められている。
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