2007年7月11日水曜日
大新聞の矛盾
日本の大新聞のモットーは反権力と啓蒙である。しかし反権力についていえば、現代社会ではマスコミこそ権力の頂点にある。たとえば再販防止法の適用除外を勝ち取っている。なぜマスコミだけが独占禁止法の適用からまぬかれるのか。それは社会の公器という大義名分を振りかざすからだ。当然それには反論もある。しかしマスコミは業界を結集して自らの正当性をキャンペーンするので、どうにもならない。まさに法の上にある権力だ。そのくせ、国家政府に対しては、ことあるごとに権力の濫用を攻撃する。法の下における平等を主張する。この矛盾はどこから来るのか。もはやマスコミの主張は矛盾ではなく、特権意識に基づく特権階級としての主張ではないか。なお、マスコミ内部には、別の意味での矛盾もある。それは経営者と従業員との間の軋轢だ。端的に言えば下克上の関係だ。たとえば朝日とNHKの争いだ。どちらの会社でも経営者は、左傾した従業員の暴走に手を焼いているが、それを押さえることができない。
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